看護助手は無資格でも医療機関で働くことが出来るやりがいのある仕事です。
ですが、「看護助手はやめたほうがいい」という声を聞いて、不安になってしまう方もいるようです。
本記事では、「看護助手はやめたほうがいい」と言われる理由や退職したくなる理由、看護助手になるメリット等を解説していきます。
看護助手とは
看護助手について、以下の3つのポイントに沿ってに解説します。
仕事内容やシフト状況、勤務先などを知ることで、看護助手として働く自分の姿をイメージしやすくなります。
それぞれ詳しい内容を解説するので、ぜひ参考にしてください。
看護助手の仕事内容
看護助手の仕事内容は、日本看護協会で以下のように分類されています。
周辺業務 (対象者に接しない業務) | 生活環境に関わる業務 | 病床及び病床周辺の清掃や整頓 病室環境の調整 シーツ交換やベッドメーキング リネン類の管理 など |
---|---|---|
診療に関わる周辺業務 | 処置や検査等の伝票類の準備や整備 診療に必要な書類の整備や補充 診察に必要な器械や器具等の準備や片付け 診療材料の補充や整理 入退院や転出入に関する業務 など | |
直接ケア (「対象者の状態像」「看護補助者が業務を実施する状況」によって、看護補助者が実施可能かどうかは異なる) | 日常生活に関わる業務 | 食事に関する業務 身体の清潔に関する業務 排泄に関する業務 安全安楽に関する業務 移動や移送に関する業務 など |
看護助手の仕事内容は、「生活環境に関わる周辺業務」や「日常生活に関わる業務」は、介護職とあまり変わりありません。
基本的にシフト制の勤務
看護助手で正社員の場合は、主に以下のような勤務をローテーションして、シフト制で働くことになります。
勤務シフト | 勤務時間 (※職場によって異なります) |
---|---|
早番 | 7:00〜16:00 |
遅番 | 10:00〜19:00 |
夜勤 | 16:00〜9:00 |
正社員の場合は、勤務時間を選ぶことができず、すべてのシフトに対応しなければならない求人が多いです。、
子どもが小さいうちは夜勤は控えたいという方であれば、正社員の場合でも、採用前に相談することで、一定期間は日勤のみで働ける可能性もあります。
看護助手の主な就職先
看護助手の主な活躍場所として、以下の就職先が挙げられます。
- 病院
- 診療所
- クリニック
- 訪問看護ステーション
看護助手の主な活躍の場所は、病院やクリニックなどの医療機関です。医療機関で働く場合は、一般病棟のほかに急性期病棟、手術室など配属される場所はさまざまです。
場所が違っても求められる業務は基本的に変わりませんが、クリニックや訪問看護ステーションなど、入院する患者さんのいない環境であれば夜勤はありません。
将来的に、介護職として介護施設で働きたい場合は、介護施設に入社し、介護士や看護師から介護や看護などについて学びながらスキルアップを目指せるでしょう。
将来働きたい場所によって、就職先を選ぶのがいいでしょう。
看護助手はやめたほうがいいと言われる理由
看護助手はやめたほうがいいと言われていますが、主に以下のようなことが理由として挙げられます。
それぞれ具体的な内容を見ていきましょう。
仕事内容はあくまで看護師のサポート
看護助手という名称からもわかるように、仕事内容はあくまで看護師のサポートです。自分から率先して動くわけではなく、看護師の指示のもとで仕事をしなければいけません。
そのため、自分で考えて動きたい人や自分のアイデアを仕事に反映したい人などにとっては、やりにくさを感じる可能性があります。
給与が安い
看護助手の給与は、医療や福祉の他の職種と比べると、決して高くありません。以下の表は、看護助手と他職種の平均給与を比較したものです。
職種 | 給与(月額) | ボーナス | 年収 |
---|---|---|---|
看護助手 | 222,500円 | 513,600円 | 3,183,600円 |
介護職員 | 282,400円 | 621,400円 | 4,010,200円 |
准看護師 | 284,200円 | 622,200円 | 4,032,600円 |
看護師 | 352,100円 | 856,500円 | 5,081,700円 |
参考:e-Stat「令和5年賃金構造基本統計調査」
看護師や准看護師は医療行為ができるため、看護助手と給与に差があるのは仕方ないでしょう。ただ、同じような仕事内容の介護職と比べても、看護助手の給料は年収にすると80万円近く低くなっています。
看護助手として働きながら、国家資格である介護福祉士を目指せるキャリアプランもあるため、将来的なキャリアアップを目指す過程で看護助手から始めるのもいいでしょう。
夜勤が出来ないと正社員になれない求人が多い
看護助手は夜勤が出来ないと、正社員として採用されない場合が多くなっています。夜勤が出来なければ、パートや派遣社員として働くことになるでしょう。
入院施設のないクリニックであれば、夜勤をしなくても正社員として看護助手として働けます。
しかし、医療器具の洗浄や健康診断の誘導、物品管理などキャリアアップにつながりにくい業務だけの場合もあるため、事前に仕事内容を確認して納得した上で入社しましょう。
体力が求められる
看護助手の仕事内容は、患者さんに対して以下のようなことをするため、基本的な体力が求められます。
- 食事の準備や提供
- 入浴のサポート
- 排泄の手伝い
- 移動や移乗の介助
- 着替えのサポート
入浴や排泄、移乗介助などでは中腰の体勢になることもあり、腰痛の危険性があるため、最低限の筋力も必要になります。
体力に自信がなく肉体労働に抵抗がある方は、看護助手に向いていないかもしれません。
看護助手として働く気がある方は、運動習慣をつけて基本的な体力は維持することが大切です。
仕事内容によっては介護福祉士資格が取れない
看護助手の仕事は、国家資格である「介護福祉士」を受験する際の実務経験の証明に該当します。そのため、介護福祉士を目指す場合、看護助手として働き始める方もいるでしょう。
しかし、看護助手の場合は、以下のような「診療に関わる周辺業務」が中心の場合は、介護福祉士の受験に必要な実務経験に該当しない可能性があります。
- 処置や検査等の伝票類の準備や整備
- 診療に必要な書類の整備や補充
- 診察に必要な器械や器具等の準備や片付け
- 診療材料の補充や整理
- 入退院や転出入に関する業務
介護福祉士を目指すために看護助手として働く場合は、事前に採用担当者に仕事内容を聞き、介護福祉士の受験に必要な実務経験に該当するか確認しましょう。
参照:公益財団法人社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験受験資格」
資格が必要と誤解されている
病院で働く看護助手は「資格や経験が必要」と誤解されることもあるようです。
そのため、「無資格だからどうせ採用されない」「だから看護助手の面接を受けるのはやめた方がいい」と言われることも有ります。
そのため、看護助手の仕事に興味を持っている人は積極的に挑戦してみるとよいでしょう。
看護助手の仕事をやめたくなる理由
続いて、以下のような看護助手の仕事をやめたくなる理由について、見ていきましょう。
それぞれ詳しい内容を解説するので、看護助手を始めようか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
人間関係が悪い
看護助手は看護師のサポートとして働くため、職場によっては看護師から下に見られる場合もあるでしょう。そのため、上司や先輩からの指示がハラスメントに感じたり、職場の空気が悪いと感じたりするかもしれません。
医療現場は患者の命を預かっているため、場合によっては緊張感のある状況もあり、ストレスが溜まりやすい環境です。ストレスの多い職場はイライラしやすく、職員同士の関係性悪化につながる恐れもあります。
実際に入社してから人間関係の悪さに気付く場合もあるため、まずは派遣会社に登録して派遣社員として看護助手の仕事を始めるのもいいでしょう。
派遣社員であれば、万が一職場が合わなくても退職することなく職場を変えられるメリットがあります。
身体的負担が大きい
看護助手として働き始めたけど、思ったより身体的負担が大きく、辞めたいと感じる方もいるでしょう。とくに夜勤をする場合は、長時間労働になるだけでなく生活リズムも乱れるため、体調を崩しやすくなります。
看護助手を始めようか悩んでいる方で体力に不安がある方は、日頃から簡単な運動習慣を身につけて、仕事に必要な基本的な体力は維持しておくことが求められます。
また、看護助手は患者さんの身体介助をする場面も多く、腰痛になりやすい仕事なので、あらかじめコルセットをしたり、仕事前はストレッチしたりするなど、腰痛予防に努めましょう。
看護助手に近い仕事をしている介護職の筆者の場合は、普段からジムで運動をしたり、睡眠時間を十分に取ったりするなど心がけながら、体調管理に努めていいます。
スキルアップしにくい
看護助手は職場によって、仕事内容が異なる場合があり、スキルアップしにくい環境で働くケースもあります。スキルアップできなければ、看護助手としてキャリアアップするのも難しいでしょう。
たとえば、患者さんの身体介助がメインの職場であれば、介護福祉士の受験に必要な務経験として実績を積めます。しかし、書類の整理や医療器具の片付けなど環境整備がメインの場合は、経験値としては薄くキャリアアップにつながりにくいでしょう。
看護助手の離職率は高いのか?
ここまで「看護助手はやめた方がいいと言われる理由」や「退職したくなる理由」を解説してきましたが、実際のところ看護助手の離職率は高いのでしょうか?
日本看護士協会の調査によれば、看護助手の離職率は約18.9%(下表を参照)となっており、決して低い数字ではありません。
正社員の看護助手 | 非正規雇用の看護助手 | 看護助手全体 | |
---|---|---|---|
看護助手職員数 2022年4月1日時点 | 58,879人 | 45,836人 | 104,715人 |
退職者数 (2022年4月1日~2023年3月31日) | 7,967 人 | 11,783人 | 19,750人 |
離職率(※1) | 13.6% | 25.7% | 18.9% |
正社員の看護助手に関するアンケート回答数:3,505件の病院が回答
非正規雇用の看護助手に関するアンケート回答数:3,497件の病院が回答
※1:看護助手における年間退職者数が平均職員数に占める割合
正社員の看護助手と看護師の離職率を比較しても、看護助手の離職率の方が1.9ポイント高い調査結果となっており、離職の多い職種であるといえます。
正社員の看護助手 | 正社員の看護師 | |
---|---|---|
看護助手職員数 2022年4月1日時点 | 58,879人 | 554,080人 |
退職者数 (2022年4月1日~2023年3月31日) | 7,967人 | 65,102人 |
離職率(※1) | 13.6% | 11.7% |
正社員の看護助手に関するアンケート回答数:3,505件の病院が回答
非正規雇用の看護助手に関するアンケート回答数:3,497件の病院が回答
※1:看護助手における年間退職者数が平均職員数に占める割合
看護助手定着のための病院の取り組み
「看護助手の離職率が高い」という上述の結果に対し、多くの病院で看護助手の確保と定着のために取り組みを始めています。
看護助手の定着に向けた取り組み状況は以下の通りです。
看護補助者の確保・定着のための取り組み | 割合 |
---|---|
取り組んでいる | 85.8% |
検討している | 7.6% |
検討もしていない | 4.4% |
その他 | 2.2% |
看護助手の定着のための具体的な取り組みとしては、「研修の実施」や「正職員としての雇用」「求人の強化」等が挙げられています。
このように看護助手が働きやすい環境を作るために待遇などの改善に努める病院が多数ある一方で、、人的リソースや経済的理由から見当も出来ていない病院があることも事実です。
看護助手の仕事をやめたいと考えたときにやるべきこと
もし看護助手の仕事をやめたいと考えたときは、以下のような対処法を試してみましょう。
それぞれの具体的な対処法を見ていきましょう。
同僚や上司に相談する
看護助手をやめたくなったときは、まず身近な同僚や上司に相談するのがおすすめです。
同じ職場で働いているからこそ、同じようにやめたくなった経験があるかもしれません。具体的な解決策が見つからなくても、誰かに悩みを話すことでスッキリする場合もあるでしょう。
同僚や上司など職場の人にやめたい気持ちを知られたくない場合は、家族や友人など職場以外の人に話すのも効果的です。違う環境にいるからこそ、自分では気づけなかったアイデアを教えくれるかもしれません。
職場を変える
以下のようなことが理由で看護助手をやめたい場合は、職場を変えることで状況が改善されるかもしれません。
- 同僚や上司からのハラスメントがある
- 職場の理念や方針が納得できない
- 看護師のサポートが自分には合わない
ハラスメントがある場合は我慢していると、心身の不調につながるため、すぐにでも職場を離れたほうがいいでしょう。
職場を変えることで、人間関係やシフトなどの働き方を自身の理想に近づけることが可能です。ただし、実際に働いてみるまで職場の実情はわからないため、転職は慎重に判断しましょう。
「職歴を増やしたくない」「色々な病院で働いてみたい」という場合は、人材派遣会社への登録がおすすめです。
資格取得を目指す
今の職場に不満があるわけではないが、看護助手の将来のキャリアに不安を感じている場合は、資格取得を目指すのがおすすめです。
資格を取得しておけば、転職の際にも役立ちますし、将来のキャリアアップにもつながります。
医療や介護の現場で長く働き、リーダーや管理職など長期的なキャリアアップを考えている方は、国家資格である介護福祉士を目指すために必要な「介護福祉士実務者研修」を取得するといいでしょう。
どちらの資格も所定の研修を修了すれば、誰でも資格を取得が可能です。
看護助手として働き続けるコツ
看護助手として働き続けるために必要な、以下3つのコツを見ていきましょう。
上記のことを知っておくだけでも、辞めたいと思ったときに気持ちが楽になるので、ぜひ参考にしてください。
看護助手としてのやりがいを考える
看護助手としてのやりがいをあらためて言語化し、自覚することで仕事へのモチベーションが高まる効果が期待できます。
看護助手のやりがいは「看護師を支える役割」や「医療への貢献」、「患者さんの生活のサポート」などが挙げられます。
看護助手のやりがいについては、本記事の看護助手として働くメリットの「やりがいを感じやすい」を参考にしてください。
無理をし過ぎない
看護助手として長く働き続けるためには、無理をせず適度に仕事を楽しむことが大切です。無理をし過ぎないために、常に頑張るのではなくメリハリのある仕事をしましょう。
たとえば、患者さんの前では笑顔で一生懸命に接することを心がけ、患者さん以外の前では無理をせずありのままで過ごせるといいでしょう。
同僚に対して気軽に愚痴を吐き、相談し合えるような関係性を作ることも無理せず働くためには必要かもしれません。
職場が合わない場合は転職する
看護助手の仕事自体は嫌ではなくても、職場が合わないという方もいるでしょう。そのため、看護助手として長く働くためには、転職をして自分に合った職場で働くことも重要になってきます。
同僚や上司との関係性が悪く改善の見込みがない場合や、職場の仕事のやり方に納得できず常にストレスが溜まる状態の場合は、転職して職場を変えることで状況が改善されるかもしれません。
看護助手としてストレスを溜めずに長く働き続けるためには、自分が環境に合わせることも大切ですが、それと同じくらい、自分に合った環境を探すことも大切と言えるでしょう。
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看護助手が転職する際のポイント
看護助手が転職する際のポイントは、以下の2つです。
それぞれのポイントの詳細を見ていきましょう。
正社員希望の場合は働き方の条件を要チェック
看護助手として転職する際に、正社員を希望する場合は、必ず働き方の条件をチェックしましょう。
たとえば、看護助手の正社員求人は、以下のようなことが採用の条件になっていることがあります。
- 夜勤が可能
- 土日祝日に出勤可能
- 希望の休みは月に2日まで
- 入社して3ヶ月間はパート雇用
- 時間外で行う会議への出席が必須
土日祝日に休めず、希望の休みも月に2回までの場合、友人と休みを合わせにくい可能性もあるでしょう。
正社員としての条件は良くても、入社後3ヶ月はパート雇用となれば、予想していた給与よりも少なくなります。
夜勤ができなくても正社員で働きたい場合は、病院ではなくクリニックで働くのがおすすめです。ただしクリニックの場合は、病院に比べると業務内容が煩雑でマニュアルなどもないケースがあるため、入社前に詳細を確認しておきましょう。
働きやすさと待遇を両立させるには派遣会社登録がおすすめ
転職して、看護助手としての働きやすさと待遇を両立させたい場合は、派遣会社への登録がおすすめです。
派遣会社に登録すれば、派遣として働く職場を紹介してもらえるだけではなく、時給や勤務日数、勤務地など希望条件に沿った求人を案内してもらえます。
派遣社員として働く場合は、ひとつの職場での契約期間が定められており、転職をしなくても定期的に職場を変えられます。
そのため、さまざまな職場で看護助手としての経験を積みたいという方にとっては、派遣社員としての働き方が合っているでしょう。
看護助手として働くメリット
最後に、以下の看護助手として働くメリットを3つ紹介します。
看護助手は決して目立つ仕事ではありませんが、メリットを理解した上で働くことで、看護助手としての経験をプラスに変えられます。
それぞれ詳しい内容を解説するので、ぜひ参考にしてください。
やりがいを感じやすい
看護助手は、以下のような理由からやりがいを感じやすい仕事と言えます。
- 患者さんから感謝の言葉をもらえる
- 患者さんの退院までの過程を見られる
- 間接的に患者さんの治療に貢献できる
- 看護師を陰で支える充実感を感じられる
- 看護者や医師からさまざまなことを学べる
看護助手は患者さんの治療には直接関わりませんが、食事や入浴、更衣など日常生活のサポートを通じて、患者さんの退院に貢献できます。
看護師と同じくらい患者さんに近くで関われるため、笑顔を見られたり直接感謝の言葉をもらえたりするため、大きなやりがいを感じられるでしょう。
無資格でも病院で働ける
看護助手のメリットは、無資格未経験でも病院で働き始められることです。看護助手は、基本的に看護師の指示のもとで仕事をするため、資格がなくても行えます。
同じような仕事内容でも、訪問介護の場合は、最低でも介護職員初任者研修の資格が必要です。
資格を取得するのに、一定の時間や費用がかかることを考えると、無資格未経験で働ける看護助手は、入口が広く誰でも始めやすい仕事と言えます。
介護福祉士資格取得につながる
看護助手の実務経験は、介護福祉士の受験要件に該当するため、看護助手を続けることは介護福祉士の資格取得につながります。
無資格未経験の看護助手から、国家資格である介護福祉士の資格を取得する手順は以下のとおりです。
- 看護助手として働き始める
- 仕事に慣れてきたら実務者研修を受講する
- 継続して働き3年の実務経験を積む
- 介護福祉士の国家試験を受験し合格する
- 介護福祉士の登録をして資格証をもらう
ただし、職場によっては看護助手の業務内容が、書類整理や器具の洗浄などの診療に関わる周辺のサポート業務ばかりで、患者さんに関わる仕事がないところもあります。
その場合は介護福祉士の受験要件に該当する実務経験に該当しない可能性があるため、業務内容は入社前に確認しておきましょう。
看護助手の仕事に関する良くある質問
「看護助手の仕事はやめたほうがいい」と言われる理由として、仕事の詳細が世間一般に知られていないことが原因の一つに挙げられます。
そこで、ここでは看護助手の仕事に関してよくある質問について解説していきます。
看護助手ってどんな仕事ですか?
看護師の指示に従い、病院内の様々なサポート業務を行う職種です。無資格でも働ける反面、医療行為は出来ません。
看護助手になるために資格は必要ですか?
看護助手と介護職はどちらの方がいいですか?
看護助手と介護職の仕事内容は近いものがありますが、働く場所が大きく異なります。主に高齢者施設で活躍する介護職に対し、看護助手や病院やクリニック等が主な勤務場所です。
そのため、
- 医療機関で働きたい人は看護助手
- 高齢者介護に携わりたい人は介護職
を目指すとよいでしょう。
看護助手は夜勤に入らなければなりませんか?
病院は24時間休みなく運営されているため、正社員として働く場合は夜勤や早番、土日のシフト対応が求められるケースが多いでしょう。
もしも変則的なシフトへの対応が難しい場合は、派遣社員やパート社員としての働き方を検討するとよいでしょう。
派遣の看護助手として働きたいのですが、どこの派遣会社を選べばいいか分かりません。
医療・介護に特化した派遣会社を選ぶことがおすすめです。
派遣会社によって求人数や福利厚生、サポートの内容が異なるためライフスタイルや目的に合った人材派遣会社を選ぶ必要があります。
看護助手はやめたたほうがいいと言われる理由まとめ
看護助手はやめたほうがいいと言われるのは、仕事内容があくまで看護師のサポートであることや給与の安さ、夜勤ができないと正社員になりにくい点などが理由です。
スキルアップやキャリアアップしにくい点も、看護助手のデメリットとして挙げられます。
ただ看護助手自体の仕事が悪いわけではなく、職場によって仕事内容やキャリアアップ制度などが異なるため、自分に合った職場で働くことが大切です。
これから看護助手として働こうと考えている方や、今の職場に満足していない看護助手の方は、本記事を参考に自分の理想の働き方に合った職場を見つけましょう。