【体験談】看護師を目指すために介護職から看護助手へ!

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看護助手ってどんな仕事をするの?

自分に務まるのか不安

看護助手への就職・転職を考えている人の中には、こんな疑問や不安を抱えている人が多いようです。

そこで本記事では、実際に看護助手として働いた経験のある方の体験談をご紹介していきます。

体験談寄稿者プロフィール
大石けいさん_プロフィール画像
  • 氏名:大石けい
  • 資格:看護師、介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級
  • 経歴:介護福祉士→看護助手→看護師
  • ブログ:介護職員の生き方(https://kaigo555.com/)を運営

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目次

看護師を目指すために看護助手になることを決意

私が看護助手になった理由は、いずれは看護師として病院で勤務したいという想いから、少しでも看護師の業務内容に近い仕事をしたいと思ったからです。

私は当時、介護福祉士として特別養護老人ホームの利用者様の日常生活援助業務に従事していました。しかし、私自身の将来的なキャリアとしては、いずれは看護師として勤務したいという気持ちがあったため、看護学校に入学し看護師免許を取得したいと考えていました。

介護福祉士は介護業界唯一の国家資格ではありますが、給料水準が低くもっと良い給料の職業に就きたいと考えておりました。直接人と関わることができる仕事であれば、やりがいを感じることができると思い、看護師を目指そうと思いました。

看護師になるために、看護学校受験に向けて受験勉強をしつつ、週に3日ほど、総合病院で看護助手として勤務するようになりました。介護福祉士として勤務していた時に貯金はしていたものの、看護学校在学中は働くことができる時間も限られるため、貯金ができるときに、少しでも貯金をしておこうと考えたからです。

看護学校は平日の昼間通学し座学、実技、病院実習をこなしていかないといけません。看護学校に通っている間は働くことが出来ませんが、看護学校の授業後や休日(土日祝日)に、病院で看護助手として勤務しようと考えました。

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職場見学で雰囲気を確認して面接へ!

私が介護福祉士として特別養護老人ホームで勤務していた時代に、とある総合病院の看護助手の採用試験を受験しました。

在職中であったことと、通勤可能範囲内に看護助手を募集している病院が1つしかなかったので、1つの病院しか採用試験は受験していませんが、職場の雰囲気もとても重要であると考えていたため、職場見学を行わせて頂き、採用試験に応募しました。

病院によっては職場の雰囲気が悪いというネットでの意見をよく目にしますので、職場見学は必須であると思います。

採用試験では、私の介護福祉士の勤務内容、力を入れて取り組んだこと、今後は看護師を目指すため看護学校の受験を予定していること等を面接でお話ししました。

特に、私が力を入れて取り組んだ、認知症利用者が安心して安全に暮らせる環境づくりについて、私の想いを伝えました。

認知症の方が安心して安全にすごすことができるかどうかは、居住環境、介護職員の関わり方が大きく関わってきます。そのため、どのような生活環境の工夫、認知症の方とのコミュニケーションの工夫を行ったのかを面接で話しました。

病棟業務と中央材料室を兼務

私は看護助手として、病棟勤務と中央材料室での洗浄・滅菌業務の両方に従事していました。

病棟では、看護師の方々が行う看護業務のサポートを行っていました。具体的な業務内容は以下の通りです。

主な病棟業務
環境整備

毎朝、患者様のベッド柵やオーバーテーブルの清掃を行い、ゴミの回収をしました。

保清ケア

看護師と一緒に、ベッドで療養している患者様の全身を清拭しました。病院では入浴は週に2回だけなので、毎朝の全身清拭が患者様の清潔を保つために重要です。患者様から「いつもありがとう。気持ちがいいよ。」と感謝の言葉をかけていただくと、とても嬉しく感じました。

入浴介助

看護師とペアを組み、機械入浴を行いました。寝たきりの患者様が自分で洗身できないため、一緒に全身を洗う作業を行いました。

排泄援助

ベッドで寝たきりの患者様のオムツ交換をしたり、杖や歩行器を使ってトイレに行く患者様を見守り援助しました。

食事介助

食事を自分で取れない患者様の食事をお手伝いし、食事の意欲が低下した方には声をかけて摂食を促しました。

中央材料室では、病院内で使用する器械類の洗浄、滅菌を行っておりました。具体的には、医師が患者様の診療を行う際に使用する器械は多くが滅菌されています。その器械の滅菌や、使用済みの器械の洗浄を行うのが、中央材料室の業務になります。

看護助手の仕事は体力的に大変なこともありますが、患者様と直接関わり、お礼を言って頂けるということがとても励みになっていました。

看護助手が患者様とゆっくりと関わる時間は意外に少ない

私が看護助手として働く前と後のギャップとして強く感じたのは、患者様とゆっくりと関わる時間が少なかった点です。

介護福祉士として特別養護老人ホームで勤務していた際には、忙しい中にも、利用者様と関わる時間を設けることができていました。また、利用者様の想いを実現することが、介護福祉士としての仕事のやりがいとしてとても強く感じていました。

しかし、総合病院で看護助手として勤務していく中で、患者様とゆっくりと時間をすごすことが少ないことや、患者様により良い療養環境を提供しようと提案する機会がなかなかなかったため、その点でギャップを感じました。

私が勤務していた総合病院は急性期病院であったため、長期療養ではなく、急性期の治療を目的としてるため、特別養護老人ホームとは趣旨が違います。その点にギャップの要因になっていたのだと思います。

しかし、患者様と関わる時間が少ないとはいえ、私が取り組む業務が患者様が受ける診療、療養生活に役立ち、より早い退院につながっていくと信じ、業務に取り組んでいました。

また、患者様とゆっくり過ごす時間は少ないものの、患者様との関わりを持つことはできるので、数少ない時間を大切にしようと自分に言い聞かせて勤務に臨んでいました。

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患者様からのお礼がやる気に直結

看護助手のやりがいは、患者様から直接感謝の言葉をいただけることや、自分の業務によって患者様が安心して安全に療養生活を送るための環境を提供できることです。看護助手の仕事は体力が必要で、長時間の立ち仕事や腰に負担のかかる姿勢での身体的介助を伴うため、時には大変だと感じることもあります。しかし、患者様からお礼を言われると、その大変さが報われると感じます。

私が一番嬉しかったことは、患者様に「トイレに行きたくて看護師さんにお願いしたけど、看護師さんにすぐには対応できないと断られてしまった。でも、あなたが来てくれたおかげでトイレに安心して行くことができた。良かった。」と感謝されたことです。

看護師の方々も患者様のために尽力されていますが、多忙なためすぐに対応できないこともあります。そうしたときに、看護助手が患者様のそばにいて対応することで、患者様が安心して療養生活を続けられるのだと思います。

看護助手の仕事は体力勝負

看護助手の大変なところとして、ある程度の体力が求められるというところがあります。

立ち仕事であるため長時間歩き続けることができる体力や、患者様の身体を支えることができる筋力、無理な姿勢でも身体的介助を行う場面がある等があげられます。

また、病棟業務は常に時間との戦いです。看護師の方々は常に時間に追われ、看護業務に追われており、看護助手にもスピードが求められます。業務中は常に忙しく動いているため、一日中病棟内を歩き回る体力が必要となってきます。

また、患者様の全身清拭や排泄援助を行う際には、患者様の身体を支える必要があるため、ある程度の筋力が必要でした。

オムツ交換を行う際には、下を向きながら陰部洗浄等を行う必要があります。そのため、腰痛になってしまうこともあります。これは看護助手に限らず、看護師、介護福祉士も同様のことでいえます。

そのため、腰痛をおこさないようにするための姿勢の工夫や腰痛防止ベルトを着装する必要があります。また、勤務を終えた後や休日には身体を休めるための工夫も必要です。疲労を次の勤務シフトに残さないことも大切であるといえます。

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これから看護助手を目指す人へメッセージ

看護助手の仕事を選ぶ人は「患者様のために役立ちたい」という気持ちから選択しているのだと思います。

患者様の療養生活を支えるのは看護師ですが、看護師も人手不足で忙しい中、すぐに患者様の依頼に対応できるとは限りません。そういう時に看護助手が患者様の対応をします。

看護助手の仕事は体力的に大変なこともありますが、患者様から直接お礼を言ってもらえるということは、大きなやりがいにつながります。

看護師の方々は病棟業務に非常に忙しく、患者様に何か依頼をされてもすぐには対応できないこともしばしばあります。そのような時に、患者様の対応をできるのが看護助手であると、私は身をもって体験することができました。

護助手にしかできないことがあり、その存在が患者様にとって大きな支えになることを実感しています。ぜひ看護助手になって、患者様のそばにいて差し上げてください。

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この記事を書いた人

看護助手ラボ編集部のアバター 看護助手ラボ編集部 キャリアコンサルタント

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