「看護助手として転職したいけど、職務経歴書の書き方がわからない…」
「面接で不採用が続くから、職務経歴書を見直したい」
看護助手は無資格・未経験でも挑戦できる仕事ですが、医療機関特有のスキルやコミュニケーションが求められるため、職務経歴書を通して適切なアピールを行う必要があります。
本記事では、未経験者から経験者まで活用できる、看護助手の職務経歴書の効果的な書き方を徹底解説します。採用担当者の目に留まるアピールポイントや、よくある失敗例まで網羅した7つのポイントを押さえて、採用率アップを目指しましょう!


看護助手の職務経歴書で採用率を高めるポイント
職務経歴書は、就職希望者の経験や能力を採用担当者に効果的にアピールするための重要な書類です。看護助手として転職を希望している場合、職務経歴書で採用率を高めるポイントは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
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特に看護助手という医療現場を支える重要な役割では、実務経験やコミュニケーション能力、チームへの貢献の姿勢などが問われます。
そのため、ただ職歴を羅列するだけでなく、医療現場で即戦力として活躍できることをしっかりアピールする必要があるでしょう。
勤務先の具体的な業務内容と経験年数を詳細に記載する
職務経歴書では、まず勤務先の詳細情報と業務内容を具体的に記載することが重要です。
勤務期間中に担当した主な業務内容は、箇条書きで簡潔にまとめましょう。食事介助、入浴介助、排泄介助などの患者ケアの業務、ベッドメイキングや環境整備などの管理業務、検査室への患者搬送や車椅子移動の介助など、具体的な業務内容を記載します。
また、どの診療科でどれくらいの期間働いたのかという経験年数を明記することで、専門性や習熟度をアピールできます。
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看護助手の経験が無い場合は、コミュニケーション力やチームワークを伝えられるように、これまでの経歴を記載するように心がけましょう。
患者や医療スタッフとのコミュニケーション力をアピールする
看護助手は患者さんに寄り添う仕事であると同時に、医師・看護師・介護士と連携を取りながら業務を行う職種です。したがって、チーム医療におけるコミュニケーション能力は重要なスキルのひとつです。
例えば「患者の小さな変化に気づいたらすぐに看護師に報告する」などの具体的なエピソードがあれば説得力が増します。
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コミュニケーション力や人間関係構築力は、面接でも問われる要素です。
事前に職務経歴書でアピールしておくことで、書類選考通過率を高めるとともに、面接でも話しやすくなります。
医療・介護関連の保有資格を明記する
看護助手として働くために特別な資格は必要ありませんが、関連する資格を持っていると仕事の幅が広がり、採用担当者からの評価も高まります。
特に評価されやすい具体的な資格としては、介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士などの介護関連資格や、メディカルケアワーカー、看護助手認定実務者試験などの助手業務の特化した資格が挙げられます。
>職務経歴書に書けると採用されやすい資格は本記事のこちらで解説
資格は、知識・スキルの証明となるだけでなく、自己研鑽の姿勢も示せます。また、医療機関によっては特定の資格保持者を優遇していることもあるため、職務経歴書に明記しておくことが有利に働く場合があるでしょう。
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資格があることで、現場での指導コストが下がるため、採用側にとってもメリットが大きい点を意識して記載しましょう。
特に、「介護職員初任者研修」は医療現場でも役立つ介護の基礎を学ぶことができるので、看護助手未経験の人におすすめの資格です。




業務で得た経験と成長を具体的エピソードで伝える
職務経歴書では、単に「何をしていたか」だけでなく、「何を学び、どう成長したか」を伝えることが重要です。業務経験を通じて得た学びや成長を具体的なエピソードを交えて記載しましょう。
特に、仕事を通して成長したストーリーは面接でも「この人と一緒に働きたい」と思わせる要素のひとつです。
将来のビジョンと目標を立てる
職務経歴書には、これまでの経験だけでなく、今後の目標についても記載すると好印象です。
何故なら、採用担当者は、就職希望者がその職場でどのように貢献し、成長していきたいと考えているのかに関心を持っているためです。
ただし、非現実的な目標よりも、着実に積み上げていける目標を設定することが大切です。
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明確なビジョンや目標は、応募者のブレない軸を示すものでもあります。
「なぜ看護助手の仕事をしたいのか」「将来どうなりたいのか」を言語化することは、キャリアの棚卸しにもつながるでしょう。
中長期的なキャリア設計や目標を立てたい場合は、キャリアバディでキャリアコンサルタントへ相談するといいでしょう。
読みやすさに配慮した構成にする
どんなに内容が素晴らしくても、読みにくい職務経歴書では採用担当者に適切に評価してもらえません。
見出しや箇条書き、段落の分け方に配慮し、採用担当者がスムーズに読み進められるようにしましょう。
また、フォントや行間にも配慮し、視覚的にも読みやすいデザインを心がけましょう。A4用紙2〜3枚程度にまとめるのが一般的です。
職務経歴書の作成を通して自身のキャリアを振り返る
職務経歴書の作成は、単に転職活動のためだけでなく、自分自身のキャリアを振り返る貴重な機会でもあります。
これまでの経験を整理し、自分の強みや弱み、成長した点を客観的に見つめ直すことで、今後のキャリア形成に役立てることができます。
また、過去の成功体験や学びを整理することで、面接での受け答えにも一貫性を持たせることができるでしょう。
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職務経歴書の作成は「自分を知るためのワーク」と捉えることがおすすめです。
未来の選択肢を広げるためにも、過去の経験にしっかりと向き合うことが重要です。
【未経験者向け】看護助手の職務経歴書の書き方
未経験から看護助手を目指す方にとって、職務経歴書の作成は大きな壁に感じるかもしれません。
しかし、看護助手は特別な資格や経験を必要としない職種であり、意欲と基本的な能力があれば未経験からでも十分にチャレンジできる仕事です。
看護助手未経験の場合、職務経歴書の書き方のポイントは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
他業種での経験を看護助手の仕事に関連づける
未経験だからといって、これまでの職歴をただ羅列するだけではもったいありません。
例えば、接客業での経験があれば「お客様の要望に丁寧に対応してきた経験を活かし、患者への配慮あるサポートができる」、営業職の経験なら「多様な人との信頼関係を構築する能力を活かし、患者や医療チームとの円滑なコミュニケーションに貢献できる」というように結びつけることができます。
また、事務職の経験であれば「正確な書類処理の経験を活かし、医療記録の管理や事務的業務をサポートできる」と関連づけて、職務経歴書の中で伝えるようにしましょう。
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未経験者の場合、他業種の経験をどのように看護助手の業務とつなげて表現するかが、職務経歴書の鍵です。
仕事の共通項を見つけて言語化することで、未経験でも即戦力になりうることを印象づけられます。
未経験でもアピールできる汎用的スキルを記載する
看護助手の仕事においては、助手としての介助スキル以外にも様々な汎用的スキルが求められます。
たとえば、「常に相手の立場に立って考える習慣がある」「時間や約束を守る責任感には自信がある」「立ち仕事にも慣れており、体力面でも問題ない」など、自分の強みを具体的に言語化し、職務経歴書に落とし込むことが重要です。
自身がこれまでの人生や仕事を通じて身につけた汎用的スキルを整理し、看護助手の業務にどう活かせるかをアピールしましょう。
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助手業務未経験の場合、自分が自然とできていることに目を向け、それが現場でどう役立つかを考えると、説得力のある職務経歴書を作れるでしょう。
志望動機を説得力ある内容にして伝える
未経験者の職務経歴書では、なぜ看護助手という仕事を選んだのかという「志望動機」が特に重要になります。
説得力のある志望動機の例としては、「家族の入院をきっかけに医療現場に関心を持ち、患者と医療スタッフの架け橋となる看護助手という仕事に魅力を感じました」「介護施設でのボランティア経験から、直接患者をケアする喜びを知り、医療現場でも同様の貢献をしたいと考えています」などが挙げられます。
また、志望動機と合わせて、将来のビジョンも示すとよいでしょう。例えば「看護助手として経験を積みながら、将来的には介護福祉士の資格取得を目指したい」など、キャリアプランを示すことで、仕事への真剣さや長期的な関わりへの意欲をアピールできます。
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志望動機は、「想い+理由+未来」の3点セットで構成すると効果的です。
自分の過去から生まれた気持ちと、看護助手としてどんな価値を提供したいのかを具体的に言語化し、職務経歴書に記載しましょう。


【経験者向け】看護助手の職務経歴書の書き方
すでに看護助手としての経験をお持ちの方が転職を考える場合、その経験を活かした職務経歴書の書き方が重要になります。経験者の強みは、医療現場の実務知識と実践的なスキルを持っていることです。
看護助手経験者の場合、職務経歴書の書き方のポイントは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
前職での業務内容を効果的に整理する
看護助手としての経験がある場合、単に「看護助手として働いていたこと」を記載するだけでは、経験の価値が十分に伝わりません。前職での具体的な業務内容や担当した役割を整理し、わかりやすく記載することが重要です。
まず、勤務先の医療機関の基本情報(病床数、診療科目など)を記載し、所属していた部署や病棟の特性を説明しましょう。次に、業務内容を以下のようなカテゴリーに分けて整理すると効果的です。
- 身体介助業務(食事介助、入浴介助、排泄介助、口腔ケアなど)
- 環境整備業務(ベッドメイキング、病室清掃、リネン交換など)
- 物品管理業務(医療材料の補充、備品管理など)
- 患者搬送業務(検査室への移送、車椅子介助など)
- 手術室の洗浄(機器洗浄および滅菌)
これらの業務内容は、できるだけ具体的に記載しましょう。
例えば「食事介助」と書くだけでなく、「嚥下困難な患者に対する段階的な食事介助の経験あり」というように、特殊なケースや高度なスキルを持っていることが伝わるようにします。
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特に、身体介助や夜勤経験の有無は、看護助手の採否を決める重要事項です。
看護助手としての経験を適切に採用担当者へ伝えられるように、整理して職務経歴書へ記載しましょう。


病棟や診療科ごとの特性を活かした経験をアピールする
看護助手の業務内容は、勤務する病棟や診療科によって大きく異なります。
例えば、整形外科では移乗介助の技術が、小児科では子どもとのコミュニケーション能力が、精神科では患者との関係構築や声かけの工夫が特に重視されます。
これまで経験してきた病棟や診療科の特性を活かしたアピールポイントを考えましょう。
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これまで働いたことのない病棟や診療科に転職する場合でも、これまでの看護助手としての経験の中から共通するスキルや強みを見つけて、職務経歴書でしっかりアピールしましょう。
転職理由を前向きに伝える
経験者が同じ看護助手として転職する場合、転職理由は面接でも最もよく聞かれる重要事項です。
何故なら、採用担当者側は「なぜ辞めたのか?」「同じ理由ですぐに辞めないか?」といった懸念を持つことがあるためです。
たとえば、
より多様な診療科で経験を積み、スキルの幅を広げたい
地域医療に貢献できる施設で、患者様一人ひとりに向き合うケアがしたい
といったように、ポジティブな視点で動機を語るようにしましょう。
転職理由と志望動機の一貫性があると、「この人は考えを持ってキャリアを築こうとしている」と好印象を与えることができます。
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転職理由は、自分自身の「仕事に対する価値観」を伝えるチャンスです。
環境の変化ではなく、自分自身の成長や挑戦を軸に転職理由として伝えることで、採用における不安を払拭することができるでしょう。


看護助手の志望動機の具体例
職務経歴書に記載する志望動機は、採用担当者が就職希望者を評価する重要な要素の一つです。形式的な内容ではなく、自身の思いや経験に基づいた具体的で説得力のある志望動機を記載することが大切です。
ここからは、以下のそれぞれのケースにおいて、志望動機の具体例をご紹介していきます。
志望動機の書き方に悩んでいる方は、是非ご確認ください。


無資格・未経験者の志望動機の具体例
無資格・未経験の方は、医療・福祉業界へ関心を持ったきっかけや、人と関わる仕事への思いを中心に志望動機を組み立てるとよいでしょう。
家族の入院をきっかけに、日々患者のケアをする看護師や看護助手の方々の存在に感銘を受け、私も医療現場で患者をサポートする仕事に携わりたいと考えるようになりました。
前職の小売業で培った丁寧な接客姿勢とコミュニケーション能力を活かし、患者の心に寄り添うケアを提供したいと考えています。
未経験ではありますが、積極的に学ぶ姿勢を持ち、チームの一員として貢献できるよう努めてまいります。
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無資格・未経験の場合、「なぜ看護助手に興味を持ったのか」を自分の体験や価値観と結びつけて説明することで、説得力が増します。
また、「経験はないが努力したい」という前向きな姿勢も忘れずに伝えましょう。


有資格・未経験者の志望動機の具体例
介護職員初任者研修などの介護関連資格を持つ方は、その学びをどう医療現場で活かしたいかを中心に志望動機を組み立てるとよいでしょう。
介護職員初任者研修の受講を通じて介護の基礎知識を学び、さらに医療現場での実践的なケアを学びたいと考え、看護助手として働くことを志望しました。
研修で学んだ移乗介助や食事介助の技術は、看護助手の業務にも活かせると考えています。また、研修中のグループワークや実習を通じて、チームで協力して利用者をサポートすることの大切さを実感しました。
貴院の地域医療への貢献という理念に共感し、資格で得た知識を活かしながら、患者の回復を支える看護助手として成長していきたいと考えています。
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資格を持っていても実務経験がない場合は、「なぜ資格を取得したのか」「今後どう活かしたいのか」が重要なポイントです。
学ぶ意欲と看護助手としての目標を明確にすることで、未経験である不安要素を補うことができるでしょう。




看護助手経験者の志望動機の具体例
すでに看護助手としての経験がある方は、これまでの経験を踏まえて次のステップとしてなぜその病院への転職を選んだのかを明確に示すとよいでしょう。
前職の病院で5年間、内科病棟の看護助手として勤務し、基本的な身体介助や環境整備の技術を習得してまいりました。
この経験を活かし、貴院の急性期医療の現場で新たな知識や技術を学びたいと考えています。
貴院が導入している先進的なチーム医療の取り組みに大変関心があり、これまでの経験を活かしながら、看護助手として、より専門的なケアを提供できる看護助手として貢献したいと考えております。
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経験者は「どのような環境で、何を学び、なぜ次の職場を選んだのか」が評価されます。自分のキャリアの軸を明確にしたうえで、転職によって得たいことを具体的に述べると良い印象を与えられます。


介護職から看護助手へ転職する人の志望動機の具体例
介護職からの転職者は、介護現場で培った経験を活かしつつ、医療現場で新たに学びたい点を中心に志望動機を組み立てるとよいでしょう。
特別養護老人ホームで3年間、高齢者介護に携わる中で、介護が必要になる前の「医療」の段階にも関わりたいという思いが芽生えました。
看護助手の現場では、これまでに身につけた移乗介助や入浴介助のスキル、認知症ケアの経験がそのまま活かせると考えています。
今後は介護福祉士の資格取得も目指し、より専門性の高い看護助手として成長していきたいと思っています。
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看護助手と介護職は業務内容に共通点が多いため、志望動機を適切に伝えることで採用の可能性を高めることができます。
ただし、医療と福祉では考え方に違いがある点も多いため、「なぜ転職したいのか」「そのためにどんな準備をしているのか」を明確に伝えることで、現場への順応力や成長意欲もしっかりアピールしましょう。


看護助手の職務経歴書の注意点
職務経歴書は単なる経歴の羅列ではなく、自分の経験やスキルを伝える自己PRツールです。
特に医療・介護業界では、実務経験の有無だけでなく、「どんな姿勢で仕事に取り組んできたか」が重視されるため、職務経歴書の内容が採用の成否を大きく左右します。
そこでここからは、看護助手として転職する際に、職務経歴書を書く上で注意しておきたいポイントについて解説していきます。
それぞれ詳しく解説していきます。
看護助手の職務経歴書が採用担当者に与える影響は大きい
看護助手の採用において、職務経歴書は採用担当者が就職希望者の能力や適性を判断する重要な材料となります。特
に医療機関では、患者の安全と快適さに直結する仕事であるため、職務経歴書の内容から「この人は現場で即戦力になるか」「チームに溶け込めるか」「患者に適切な対応ができるか」といった点を厳しく評価されます。
採用担当者は職務経歴書を通して、実務経験の質と量、医療・介護に対する理解度、コミュニケーション能力、問題解決能力などを読み取ろうとしています。
単に「何年働いていた」という事実だけでなく、具体的にどのような環境でどのような業務を担い、どのような成果を上げてきたかが重視されます。
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職務経歴書は、自身の「働く姿」を想像させるプレゼン資料です。経験の深さだけでなく、取り組み姿勢も丁寧に表現しましょう。


履歴書との違いを明確にするべし
履歴書と職務経歴書は役割が異なります。この違いを理解し、それぞれの特性を活かした書類作成が大切です。
履歴書は学歴や職歴、資格などの「事実」を記載する書類です。一方、職務経歴書は職務経験の詳細や成果、スキル、志望動機などを自由形式で記載する自己PRのための書類です。
看護助手の職務経歴書では、履歴書に記載した職歴を単に繰り返すのではなく、その職場でどのような患者を対象に、どのような業務を担当し、どのようなスキルを身につけたのかを具体的に記載する必要があるので、注意しておきましょう。
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履歴書と職務経歴書の違いを理解せずに内容が重複してしまうと、「自己分析が浅い」と見なされることもあるため注意が必要です。
看護助手に求められる主なスキルと経験を把握する
効果的な職務経歴書を作成するためには、看護助手という職種に特に求められるスキルや経験を理解し、それらを意識してアピールすることが大切です。
看護助手に特に求められるスキルと経験には、具体的には以下の通りです。
- 食事介助、入浴介助、排泄介助、体位変換など基本的な患者ケアの技術
- 患者の状態変化に気づき、適切に報告できる能力
- 患者や医療スタッフとの円滑なコミュニケーション能力
- 多職種と協力して業務を遂行する協調性
- 感染予防の知識と実践力
- 急変時の初期対応や医療スタッフのサポート能力
- 患者介助や病棟業務を安全に遂行するための体力
看護助手の仕事が未経験の場合は、「できること」だけでなく、「これから伸ばしたいこと」「現場でどう役立てたいか」もセットで書くと、成長意欲が伝わります。
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採用側は、「どれだけ仕事ができるか」だけでなく、「この人と一緒に働きたいか」も見ています。
そのため、看護助手の職務経歴書では、「スキル」と「人柄」の両面をアピールを意識することが内定への近道といえるでしょう。


職務経歴書に書けると採用されやすい資格は?
看護助手は特別な資格がなくても就ける職種ですが、関連する資格を持っていると、医療・介護の知識や技術があることをアピールでき、採用率が格段にアップする可能性があります。
看護助手の職務経歴書に記載すると好印象につながる代表的な資格は以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。


介護職員初任者研修
介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)は、介護の基本的な知識と技術を習得できる入門的な資格です。この資格を持っていると、高齢者や要介護者への基本的な介助方法を理解していることが示せます。
そのため、特に高齢者が多い病棟や療養型病床では、この資格の価値は高く評価されるでしょう。
約1〜3ヶ月程度で取得できる資格のため、未経験から看護助手を目指す方には、特に取得をおすすめしたい資格です。
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初任者研修は、職務経歴書に記載するだけで「最低限の知識・スキルを持っている」と見なされるため、転職において大きな武器になります。
そのため、受講中・修了予定であっても、必ず記載しておきましょう。


介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修の上位資格である実務者研修は、より専門的な介護技術や医療的知識を習得できる資格です。
この資格を持っていると、医療的な知識がある程度あることが示せるため、特に医療依存度の高い患者が多い病棟では重宝されます。
また、将来的に介護福祉士の国家資格取得を目指す方にとっては必須の研修であり、キャリアアップへの意欲も示せます。
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実務者研修は「中堅レベル以上の介護スキルあり」と判断される資格です。特に看護助手としてのキャリアを積み重ねたい方にとっては、現場での信頼や任される業務の幅にもつながります。
ただし、介護や看護助手の業務未経験の場合は、内容についていけない可能性があるため、注意しておきましょう。


介護福祉士(国家資格)
介護福祉士は介護分野の国家資格で、高度な介護技術と知識を持っていることの証明になります。この資格を持っていると、要介護者の状態に応じた適切な介護を提供できる能力があると認められます。
また、患者の生活全般をサポートする能力があると判断され、より責任のある業務を任されることも多くなります。
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とくに高齢者病棟や療養型病院では、患者の身体介助や認知症ケアが必要となる場面が多く、介護福祉士の知識・技術が非常に役立ちます。
また、チームリーダーや新人指導のポジションを任される可能性も広がります。
介護福祉士の資格を職務経歴書に記載することで、即戦力だけでなく、長期的な成長も見込める人材として高評価につながります。


看護助手認定実務者試験
「看護助手認定実務者試験」は、看護助手として必要な知識と技術を認定する民間資格で、病院や施設によっては資格取得を奨励しているところもあります。
この資格を取得することで、実際の現場で求められる知識(感染予防・医療用語・基本介助など)を体系的に学んでいる点も、実務面での安心感につながるでしょう。
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「看護助手認定実務者試験」は数少ない看護助手に特化した資格です。
介護職員初任者研修や実務者研修とは違い、公的資格ではないものの、取得することで最低限の知識をアピールすることが可能になります。


メディカルケアワーカー
メディカルケアワーカーは看護助手のスキルアップと地位向上を目的に生まれた資格で、求められるスキル・知識に合わせて2級・1級の2種類の検定があります。
資格の取得を通して、看護助手に必要なマナーや心理学の知識、日常業務で役立つ身体介助スキルを学ぶことができます。


看護助手の職務経歴書でよくある失敗と対策
せっかく内容の充実した職務経歴書を作成しても、基本的なミスがあるとマイナス評価につながってしまいます。
ありがちなミスを避け、読み手である採用担当者の立場に立った表現を心がけることで、職務経歴書は強力な自己PRツールになります。
ここでは、看護助手の職務経歴書でよくある失敗とその対策について解説します。
記入漏れや誤字脱字
職務経歴書でもっとも多い失敗が、記入漏れや誤字脱字です。特に医療現場では正確さが求められるため、これらのミスは「細部への注意が足りない」という印象を与えかねません。
具体的には、勤務期間の記載ミス、病院名や病床数の間違い、業務内容の記載漏れなどが見られます。
病院名を記載する際は正式名称を使用し、略称や通称は避けるのが無難です。提出前には最終チェックリストを作り、記入漏れがないか確認するようにしましょう。
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誤字脱字は、「内容が良くても落とされる」典型的な失敗要因です。
丁寧さや正確性が求められる職種だからこそ、仕上げのチェックはプロ意識を持って行いましょう。
抽象的な表現を使ってしまう
「患者に寄り添った対応を心がけていました」
「看護師と連携しながらサポートしていました」
これらは一見悪くないように思える表現ですが、具体的にどのような仕事をしていたのか採用担当者に伝わりません。特に看護助手の業務は病院や病棟によって大きく異なるため、具体的な業務内容の記載が重要です。
対策としては、業務内容をできるだけ具体的に記載することです。
また、単に業務内容を列挙するだけでなく、その中で工夫した点や難しかった点、学んだことなども具体的に記載すると、自身の仕事への取り組み方や考え方が伝わります。
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抽象的な言い回しは、誰が読んでも同じ印象になりがちです。
自身の強みや個性を伝えるには、エピソードを織り交ぜた具体表現が効果的です。
履歴書と内容が同じになってしまう
職務経歴書と履歴書は役割が異なるにもかかわらず、両方に同じ内容を記載してしまうケースがよく見られます。履歴書が基本情報の羅列であるのに対し、職務経歴書はより詳細な経験や実績、スキルなどを自由に記載するものです。
対策としては、履歴書と職務経歴書の違いを明確に理解し、それぞれの特性を活かした内容にすることです。
また、職務経歴書では履歴書には記載しきれない自己PRや志望動機、今後のキャリアプランなども記載できるため、これらの項目を充実させることで、履歴書との差別化を図りましょう。


職務経歴書の作成をサポートしてほしい場合のおすすめサービス
職務経歴書の作成に不安を感じる方や、より効果的な職務経歴書を作成したい方のために、プロのサポートを受けられるサービスがあります。
ここでは、看護助手の職務経歴書作成をサポートしてくれるおすすめのサービスをご紹介します。
転職エージェント
医療・介護分野に特化した転職エージェントは、看護助手の職務経歴書作成を無料でサポートしてくれるケースが多くあります。
転職エージェントのサポートを利用する最大のメリットは、単に職務経歴書の書き方だけでなく、応募先の医療機関の特徴や求める人材像に合わせたカスタマイズが可能な点です。例えば、急性期病院と療養型病院では求められるスキルや経験が異なるため、応募先に合わせた内容の調整が重要になります。
また、職務経歴書だけでなく、履歴書の書き方や面接対策なども含めた総合的なサポートを受けられるのも大きなメリットです。
看護助手として転職を考えている方は、まずは医療・介護分野に強い転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。
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転職エージェントのキャリアアドバイザーから添削を受けることで、より魅力的な職務経歴書を作成可能になります。
基本的に無料で利用できるため、まずは気になるエージェントに登録して相談してみるといいでしょう。




有料キャリア相談サービス
より専門的なアドバイスを求める場合は、有料のキャリア相談サービスも選択肢のひとつです。
有料サービスのメリットは、一人ひとりに合わせた個別のサポートを受けられる点です。特に、複雑な職歴がある場合や、異業種からの転職を考えている場合など、一般的なアドバイスでは対応しきれないケースでは、専門家のきめ細かいサポートが役立ちます。
料金は相談時間や提供されるサービス内容によって異なりますが、一般的には1,000〜5,000円程度が相場です。
無料で利用できる転職エージェントに比べると高く感じるかもしれませんが、費用対効果を考えると決して高くはありません。
特に自分の強みや適性がわからず悩んでいる方や、何度応募しても書類選考で落ちてしまう方は、プロのアドバイスを受けることで新たな気づきが得られることもあるでしょう。
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キャリアバディでは、職務経歴書の添削だけではなく、転職やキャリアの悩みや不安の相談も可能です。
「中長期的なキャリア設計をしたい」「看護助手としての転職に不安」という人は、是非ご利用ください。
看護助手の職務経歴書に関するよくある質問
看護助手の職務経歴書に関するよくある質問は以下の通りです。
看護助手求人の面接を受ける際は職務経歴書は必要ですか?
基本的に職務経歴書は必須の病院が多いでしょう。特に正社員やフルタイムのパートなど、長期的な雇用を前提とした求人では、ほとんどの場合で職務経歴書の提出が求められます。
職務経歴書は自身の経験や能力を詳しく伝えるための重要な書類であり、採用担当者はこれを見て「この人が自分たちの職場に合うか」「即戦力として活躍できるか」を判断します。
短期のアルバイトや派遣の場合は不要なケースもありますが、提出を求められていなくても、自主的に用意して面接時に提出すると好印象を与えることができます。
特に未経験から看護助手を目指す場合は、これまでの経験をどう活かせるかをアピールする良い機会となるでしょう。
職務経歴書は手書きじゃないとだめですか?
基本的にはパソコンで作成したものでも問題ありません。むしろ、読みやすさという点では、パソコンで作成した方が良いとされることが多いです。
ただし、病院によっては、稀に「手書きの履歴書・職務経歴書」を指定している場合もあるので、応募要項をよく確認しましょう。
パソコンで作成する場合は、フォントや行間、余白などに配慮し、読みやすいレイアウトを心がけましょう。また、A4サイズの用紙に印刷し、クリアファイルや封筒に入れて折り曲げずに持参するのがマナーです。
転職回数が多い場合はどうすればいいですか?
転職回数が多い場合も、正直に全ての職歴を記載することが基本です。
ただし、短期間の勤務が多い場合は、「なぜ短期間で退職したのか」という点が気になる採用担当者も多いでしょう。そのため、職務経歴書には簡潔な退職理由を添えることをおすすめします。
例えば「契約期間満了」「家族の介護のため」「スキルアップを目指して」など、前向きな理由を記載しましょう。また、それぞれの職場で学んだことや身につけたスキルにフォーカスすることで、多様な経験をポジティブにアピールできます。
特に医療現場では、様々な環境での経験が豊富であることは強みになる場合もあります。異なる診療科や病院規模での経験を「多様な患者への対応力を身につけた」「様々な医療環境に適応できる柔軟性がある」などとポジティブに表現しましょう。
パートの経験も職務経歴書に記載した方がいいですか?
看護助手としてのパート経験は、たとえ短時間勤務であっても職務経歴書に記載すべきです。特に医療・介護関連の経験は、雇用形態に関わらず貴重な経験として評価されます。
記載する際は、週何日・1日何時間程度の勤務だったかも併記すると、看護助手としての経験値が伝わりやすくなります。
また、看護助手以外のパート経験でも、応募する看護助手の仕事に活かせるスキルや経験が得られたものであれば積極的に記載しましょう。例えば、接客業のパート経験は「対人コミュニケーション能力」として、事務職のパート経験は「正確な事務処理能力」としてアピールできます。
看護助手の職務経歴書の書き方まとめ
看護助手の職務経歴書は、自分自身の経験とスキルを効果的に伝えられる自己PRツールです。この記事で解説してきたポイントを実践することで、採用担当者の目に留まる魅力的な職務経歴書を作成することができるでしょう。
看護助手として働くためには特別な資格は必要ありませんが、医療現場での即戦力となる人材であることをアピールすることが大切です。具体的な業務内容や経験年数を詳細に記載し、患者や医療スタッフとのコミュニケーション力をアピールしましょう。
また、保有資格は取得年月日とともに明記し、業務で得た経験と成長を具体的なエピソードで伝えることが効果的です。また、将来のビジョンと目標を示すことで意欲と熱意も伝えられるでしょう。
医療現場で活躍する看護助手を目指して、自分の強みや経験を伝える職務経歴書を作成し、理想の職場への第一歩を踏み出しましょう。



