【おすすめ5選】医師事務作業補助者の資格はどれがいい?選び方から注意点まで徹底解説

【おすすめ厳選】医師事務作業補助者の資格はどれがいい?選び方から注意点まで徹底解説
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医師事務作業補助者(通称:医師事務)は無資格・未経験でも就職可能ですが、事前に資格取得を通して最低限の知識を身につけることで、より転職を有利に運ぶことが可能です。

ですが、「医師事務作業補助者の資格を取りたいが、どれがいいのか分からない」と悩んでいる人が多いようです。

医師事務作業補助者には多くの民間資格があり、それぞれ取得難易度・合格率や特徴が異なります。

本記事では、医師事務作業補助者におすすめの資格について、取得するメリットや注意すべきポイントまでをわかりやすくご紹介します。

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目次

医師事務作業補助者とは

医師事務作業補助者は、医師の指示に基づいて、医師が行う事務的な業務をサポートする専門職です。

近年、医師の長時間労働が大きな社会問題となっており、2024年4月から「医師の働き方改革の新制度」が開始しました。

参照:厚生労働省「医師の働き方改革」

これにより、医療機関には医師の業務効率を高めるため、適切な労務管理やタスクシェア等の具体的な対応が求められています。

その中で、医師事務作業補助者は、医師の働き方改革を実現するためのキーパーソンとして期待されています。

医師事務作業補助者の主な役割は、医師の事務的な負担を軽減し、診療や治療などの医療行為に専念できる時間を確保することです。

ここでは、医師事務作業補助者に関する内容を、以下の項目に沿ってわかりやすく解説します。

医師事務作業補助者の仕事内容

医師事務作業補助者の業務内容は多岐にわたり、以下のようなものがあります。

医師事務作業補助者の主な仕事内容(一例)
  • 外来診療時の外来陪席
    (診察室で医師の隣に座り、電子カルテに診療内容をリアルタイムで入力)
  • 診断書、紹介状(診療情報提供書)、各種証明書など医療文書の下書きや作成補助
  • 学会や院内カンファレンスの準備に必要な資料作成やデータ整理
  • 患者への検査予約の説明や、同意書の受領対応

医師事務作業補助者の仕事内容は、勤務先の医療機関や配属される診療科によって、日々の業務配分や一日のスケジュールが異なりますが、医師の事務作業を幅広く支援する役割を担っている点は共通しています。

医師事務作業補助者と医療事務の違い

医療業界未経験者から見ると、医師事務作業補助者と医療事務は一見似た職種に思われがちですが、実際には担当する業務や役割の目的が大きく異なります。

医師事務作業補助者と医療事務員の主な違いは以下の通りです。

項目医師事務作業補助者医療事務
主な役割医師の事務負担を軽減し、
診療に集中できる環境をつくる
医療機関の運営を支える
主な業務診断書や紹介状の作成補助
電子カルテの代行入力
医師の外来陪席など
患者の受付
会計
電話応対
診療報酬請求事務(レセプト作成)
病棟クラーク業務など
所属部署主に診療科や医師の直下受付
会計窓口
医事課など

大きな違いは、医師事務作業補助者は医師の指示に基づいて、医師の事務作業に特化してサポートする点です。

受付対応や会計、レセプト業務など、患者対応や医療費請求に関わる事務全般を担当する医療事務に比べ、より医師の近くで業務を行うポジションであり、医療の専門的な知識や正確性が求められる点が特徴といえるでしょう。

看護助手ラボ編集部

医師事務作業補助者の仕事は、病院や配属先によって内容が大きく異なりますが、「医師とのコミュニケーション」や「医療に関する基本的な知識」はいずれの場合も欠かせません。

そのため、無資格でも就職は可能ですが、余裕があれば事前に資格を取得して最低限の知識を身につけておくことをおすすめします。

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医師事務作業補助者になるには

医師事務作業補助者として働くために、実は資格は必須ではなく、無資格・未経験でも就職することが可能です。

ただし、医師の事務作業を正確かつ効率的にサポートするには、最低限の医療知識や文書作成スキル、医療保険制度に関する知識が求められます。

そのため、完全に無資格・未経験の人が医師事務として就職した場合、基本的には就職後にOJTや院内研修を通じて、業務に必要な知識を習得していく流れが一般的です。

しかし、「自分に務まるか不安」「就職前にできるだけ準備をしておきたい」と考えている方は、事前に医師事務作業補助者の資格を取得し、最低限の知識を身につけたうえで働き始めることをおすすめします。

医師事務作業補助者になる2つの方法
  • 無資格・未経験歓迎の医師事務求人へ就職する
  • 医師事務作業補助者の資格を取って就職する
看護助手ラボ編集部

医師事務作業補助者の資格を取得することで就職にも有利になるため、より待遇のいい病院で働きたい人は資格取得を前向きに検討しましょう。

医師事務作業補助者の適切な配置で加算を受けられる

医療機関が医師事務作業補助者を適切に配置すると、「医師事務作業補助体制加算」という診療報酬上の評価を受けられます。これは、医師の事務負担を軽減し、質の高い医療提供と働き方改革を推進するための制度です。

この加算を得るためには、以下の要件を満たす必要があります。

医師事務作業補助体制加算1の施設基準
  • 当該医療機関で3年以上の勤務経験を持つ医師事務作業補助者が、各配置区分で5割以上配置
  • 医師事務作業補助者の勤務状況や補助可能な業務内容について、定期的に評価を行うこと
    (これが出来ることが望ましい)

参照:厚生労働省「令和6年度診療報酬改定の概要」

加算点数は病院の規模や医師事務作業補助者の配置人数によって異なります。

たとえば、手厚い配置(※)では1勤務帯あたり1,070点(1点10円のため10,700円)が加算される場合もあります。

※配置15対1(加算1)の場合

看護助手ラボ編集部

医師事務作業補助者の適切な配置と育成は、医師の負担軽減に直結するだけでなく、加算の取得可否によって病院経営にも大きな影響を及ぼします。

そのため、医療機関が加算要件を満たすためには、「自院で3年以上の勤務経験を持つ医師事務作業補助者」が必要になるため、面接では「長く(3年以上)働けるか?」を重点的に確認されるでしょう。

医師事務作業補助者の資格とは?

医師事務作業補助者の資格の特徴は以下の通りです。

医師事務作業補助者の資格取得の必要性を考えるにあたり、上記のポイントについて詳しく解説していきます。

国家資格ではなく民間資格

医師事務作業補助者には法律で定められた国家資格はなく、すべてが民間資格です。

転職活動においても、医師事務作業補助者に関しては資格よりも実務経験を重視する医療機関が多く、そのため看護師や薬剤師のように資格が必須とされる専門職に比べると、資格の重要度はそれほど高くありません。

ただし、医師事務として働くうえで資格が不要でも、最低限の医療知識や保険制度の知識が必要になるため、医療業界未経験の場合は転職において苦労する可能性があります。

そのため、医師事務作業補助者として求められる一定のスキル・知識を身につけるためには、様々な団体で運営されている独自の民間資格を取得して臨む方がおすすめです。

看護助手ラボ編集部

医師事務作業補助者の資格は国家資格ではないものの、信頼性の高い団体・企業の発行する資格であれば、面接にも有利に働くでしょう。

資格取得の難易度は高くない

医師事務作業補助者に関連する資格は、医療系の資格の中では比較的取得しやすいとされています。

特に次のような点が、受験のハードルを下げています。

医師事務作業補助者の資格取得難易度が低い理由
  • 基本的に誰でも受験可能(未経験でも受験できる)
  • 在宅で受験できるIBT(インターネット試験)方式に対応している試験もある
  • 試験によってはテキストや参考資料の持ち込みが認められている場合もあり

そのため、計画的に学習を進めれば、初心者の方でも十分に合格を目指すことが可能です。

ただし、現場で役立つ知識を身につけるためには、独学だけではなく通信講座による知識習得も視野に入れた方がいいでしょう。

無資格でも医師事務作業補助者として働くことは可能

医師事務作業補助者として働くには、資格は必須ではありません。

無資格・未経験者の採用に積極的な医療機関も多く、実際に以下のような条件で募集求人も見られます。

無資格でも応募可能な医師事務作業補助者の求人の記載例
  • 未経験者歓迎
  • 資格不問
  • 研修制度あり

無資格で働き始める場合は、採用後にOJTによって、先輩の医師事務スタッフから実務を学びながら経験を積んでいくのが一般的です。

ただし、転職市場や病院の採用現場では、医師事務に関する知識の証明になる資格を保有している方が、採用時に有利に働くことも少なくありません。

無資格から医師事務としてのキャリアをスタートすることは十分可能ですが、あらかじめ資格を取得しておくことで、キャリア形成や職場選びの選択肢が広がりやすくなる点も押さえておくとよいでしょう。

看護助手ラボ編集部

医師事務作業補助者の採用は基本的に経験が重視されますが、未経験者の場合は「資格を持っているかどうか」が重要になります。

同じ求人に応募するライバルとの差別化にもなるため、医師事務として働きたい人は資格の取得を前向きに検討するといいでしょう。

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おすすめの医師事務作業補助者資格の選び方

数ある医師事務作業補助者の資格の中から、自分に合ったものを見つけるための選び方のポイントは以下の通りです。

資格選びは、医師事務作業補助者としてのキャリアをスタートするうえで、非常に重要なステップです。

特に医師事務作業補助者は様々な団体・企業が独自の研修と資格制度を運営しているため、自分の目的に合ったもの選ぶようにしましょう。

医師事務作業補助体制加算の施設基準に対応している資格を選ぶ

医師事務作業補助者の資格を選ぶ際には、診療報酬上の「医師事務作業補助体制加算」を受けられる施設基準に対応しているかどうかが、重要な判断ポイントのひとつです。

この加算制度では、医師事務作業補助者を新たに配置する際に、6か月の期間中に32時間以上の基礎知識を習得するための研修を実施することが求められています。

参照:厚生労働省「参考資料「医師事務作業補助体制加算」」

医師事務作業補助者の資格や研修の中には、この「基礎知識を習得するための32時間の研修」に対応しているものがあり、これらの講習受講や資格取得をすることで、就職後の研修が免除されます。

なぜなら、病院としては「就職後に病院主体で実施しなければならない32時間の研修」が不要になることで人件費を抑えられることに加え、実務で必要な基礎知識を備えている証明にもなるためです。

そのため、医師事務作業補助者の資格取得を検討する際は、「医師事務作業補助体制加算の施設基準に必要な32時間の研修に対応しているか」を軸に選ぶといいでしょう。

看護助手ラボ編集部

講習等が32時間未満の場合においては、別途、不足時間分の基礎知識習得を目的とした研修が必要になるため、注意しておきましょう。

信頼性の高い団体・企業の資格を選ぶ

医師事務作業補助者の資格を選ぶ際には、その資格を認定している団体や企業の信頼性を確認することが大切です。

信頼できる団体が発行する資格は、医療現場での認知度が高く、教育カリキュラムの質にも一定の保証があるため、実務に直結しやすいのが特徴です。

結果として、取得した資格が現場で役立ちやすくなり、自身の専門性向上やキャリアアップにもつながる可能性が高まります。

看護助手ラボ編集部

医師事務作業補助者は民間資格しかないため、様々な団体が独自の資格を発行しています。

信頼性や認知度の低い資格を取得すると、転職活動に活かせないだけではなく、必要な知識・スキルが身に付かない場合があるため、注意しておきましょう。

試験スケジュールが合う資格を選ぶ

医師事務作業補助者の資格取得を目指すにあたっては、自分の学習ペースやライフスタイルに合った試験スケジュールの資格を選ぶことが重要です。

特に、仕事や家事、育児などと両立しながら勉強を進める方にとって、試験日程が合わない資格は、以下のような課題につながる場合があります。

試験日程が合わない資格のデメリット
  • 十分な準備ができないまま試験日を迎える可能性がある
  • 学習計画が立てづらく、モチベーションが維持しにくい
  • 試験機会が少ない場合は、再受験の調整が難しくなる

こうした不安を軽減するためにも、試験スケジュールが合う資格試験を選びましょう。

看護助手ラボ編集部

医師事務作業補助者の資格を活かして転職したい場合は、転職予定のタイミングに合わせられる資格や講座を選ぶようにしましょう。

医師事務作業補助者のおすすめ資格5選

医師事務作業補助者を目指す方におすすめ資格は以下の通りです。

スクロールできます
資格試験医師事務作業補助体制加算の
施設基準への対応
試験団体試験実施
スケジュール
認定医師秘書医師事務作業補助業務実務能力認定試験対応
厚生労働省が示す、
業務内容に必要な知識を習得する時間(32時間)の規定に準じた
認定評価行う
特定非営利活動法人
医療福祉情報実務能力協会
年4回程度実施
ドクターズクラーク®医師事務作業補助技能認定試験対応
習得が求められる基礎知識の科目に対応

一般財団法人
日本医療教育財団
毎月
ドクターズオフィスワークアシスト®医師事務作業補助者検定試験不明株式会社
技能認定振興協会
奇数月の第4土曜日の翌日
医師事務作業補助者実務能力認定試験医師事務作業補助者実務能力認定試験対応
必要科目に対応
特定非営利活動法人
医療福祉情報実務能力協会
3~4カ月に1回ペース
医師事務作業補助者
基礎知識研修修了証明書
一般社団法人日本病院会の医師事務作業補助者コース 対応
施設基準の条件を満たせるカリキュラム
一般社団法人
日本病院会
随時受付

これらの資格はいずれも、医師事務作業補助に必要な知識やスキルを証明するもので、就職活動やキャリアアップの際に役立つ可能性が高いでしょう。

それぞれ詳しく解説していきます。

医師事務作業補助業務実務能力認定試験(認定医師秘書)

医師事務作業補助業務実務能力認定試験は、特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会が実施する試験です。

医師の事務負担軽減を目的とした専門職「医師事務作業補助者」として必要な知識と実務力を証明する試験であり、合格することで、「認定医師秘書」の資格が取得可能です。

受験には、指定講座の修了または実務経験が必要で、医療関連法規や医学知識、カルテの理解、医療文書作成などが試験範囲です。

年に複数回実施され、在宅での受験が可能です。医療現場での信頼性向上や転職時のアピールにもつながるため、スキルアップを目指す方におすすめです。

資格名認定医師秘書
試験名医師事務作業補助業務実務能力認定試験
試験団体特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会
試験方式在宅試験(筆記・実技)
試験実施スケジュール年4回程度
試験内容学科(医療法規、保険制度、医学一般、診療録、個人情報保護、業務内容、接遇等)

実技(医療文書作成)
受験料8,200円
合格基準不明
試験合格率平均合格率:69.2%(2023年度)
資格試験公式HPhttps://www.medin.gr.jp/exam_sche/exam_med_isihisyo.html

認定医師秘書の資格取得を目指す場合は、指定教育機関であるヒューマンアカデミーの「認定医師秘書(医師事務作業補助者)講座」を受講するのがおすすめです。

通学に近い形式で学べる講座DVDや添削サポートが受けられるため、資格取得が初めての人でも、基礎からしっかり身につけることができます。

医師事務作業補助者におすすめのヒューマンアカデミーの講座
  • 受講料:55,000円
  • 講師へ質問が可能
  • 添削サポートが受けられる
  • 転職サポート制度有り

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医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®)

「医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®)」は、一般財団法人日本医療教育財団と公益社団法人全日本病院協会が共催する資格であり、医療機関でも広く認知されています。

この資格は、医師の事務作業を支援するうえで必要な、以下のような実践的スキルに重点を置いています。

医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®)で身につけられるスキル・知識
  • 医療文書の作成スキル(診断書・紹介状など)
  • 医療保険制度・薬事関連法規の理解
  • 医療一般知識の習得
  • 医師事務作業補助業務スキル全般の習得

特に、実務に直結するスキルの習得を重視している点が特徴であり、就業後すぐに現場で活躍できる人材を目指す方に最適な資格です。

医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®)の概要は以下の通りです。

資格名ドクターズクラーク®
試験名医師事務作業補助技能認定試験
試験団体一般財団法人日本医療教育財団
試験方式インターネット試験
(IBT方式・試験官による監視あり)
試験実施
スケジュール
毎月
※月複数回実施(土日中心)
試験内容学科試験50分(60問)

実技試験70分(医療文書作成 入力・択一選択方式 4症例)
受験料10,560円(税込)
合格基準学科・実技ともに正答率70%以上、
かつ実技試験の各問の得点率がすべて30%以上を合格
試験合格率非公開
資格試験公式HPhttps://www.jme.or.jp/exam/dc/index.html
医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®)の基本情報
参照:日本医療教育財団「医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク®)」

試験対策に不安がある方は、講座の受講を通じて体系的に学ぶのも効果的です。

医療教育大手のニチイ学館では、ドクターズクラーク®の資格取得を目指す方向けに「通信+通学コース」や「通信コース」など、ライフスタイルに合わせた講座を開講しています。

基礎からしっかり学びたい人は、以下の公式HPをチェックするようにしましょう。

医師事務作業補助者におすすめのニチイの講座
  • 受講料:48,000円~68,000円
    (※受験料は別途必要)
  • 受講期間:2カ月

資料請求・受講申し込みはこちら!

医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト®)検定試験

医師事務作業補助者検定試験(ドクターズオフィスワークアシスト®)は、技能認定振興協会(JSMA)が主催する医療事務系の民間資格です。

医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト®)検定試験の概要は以下の通りです。

資格名ドクターズオフィスワークアシスト®
試験名医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト®)検定試験
試験団体株式会社技能認定振興協会
試験方式在宅受験(郵送によるマークシート提出)
試験実施
スケジュール
奇数月の第4土曜日の翌日
(日曜日)
試験内容学科試験/マークシート(択一式)

実技試験/マークシート(択一式)文書作成4問(カルテから診断書や処方せん等を作成する問題)
受験料7,500円(税込)
合格基準以下をどちらも満たせば合格
学科試験・実技試験各分野で約60%以上の得点、

合計で約80%以上の得点
試験合格率約90%
2025年3月試験:91.7%

2025年1月試験:92.2%

2024年11月試験:91.3%
参照:JSMA技能認定振興協会「医療系 合格率」
資格試験公式HPhttps://www.ginou.co.jp/qualifications/doctors-office.html
医師事務作業補助者検定試験(ドクターズオフィスワークアシスト®)の基本情報
参照:JSMA技能認定振興協会「医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト®)検定試験」

医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト®)検定試験の合格率は、近年は90%を超える実績が報告されており、比較的取得しやすい資格と言えるでしょう。

この試験の対策としては、医療教育大手ソラストが提供する通信講座「医師事務作業補助者養成講座」がおすすめです。

基礎から実践までを網羅したテキストが用意されており、自宅で自分のペースに合わせて学習できる点が特徴で、忙しい方でも無理なく学べるため、独学に不安がある方におすすめです。

はじめて医療関連の資格に挑戦する人の場合は、過去問やテキストの問題集を繰り返し解くように心がけましょう。

ソラスト 医師事務作業補助者養成講座

医師事務作業補助者におすすめのソラストの講座
  • 受講料:11,000円
  • 学習期間1~3か月
  • 教材のみの独学
    ※2023年12月に通信教育講座は終了

受講申し込みはこちら!

医師事務作業補助者実務能力認定試験

医師事務作業補助者実務能力認定試験は、全国医療福祉教育協会が認定する民間資格の試験です。

この試験では、医療関連法規、医学一般、電子カルテの操作、個人情報保護法の理解、医療文書作成など、多角的な知識が問われ、医師の事務作業補助に必要な幅広い実務知識と実践力を評価することを目的としています。

特に注目されるのは、SOAP形式に基づいた診療録の手書き作成問題が含まれている点です。これにより、診療記録の構成や考え方を体系的に習得できる点が特徴です。

資格名医師事務作業補助業務実務能力認定試験の合格認定
試験名医師事務作業補助業務実務能力認定試験
試験団体特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会
試験方式在宅受験(郵送による提出)
試験実施
スケジュール
3~4カ月に1回ペースで開催
試験内容学科問題(マークシート):20問

実技問題(各種書類作成):3問
受験料一般受験:7,700円(税込)

団体受験:7,200円(税込)
合格基準原則として、正答率6割以上で合格。
※試験回によっては、問題の難易度等により変動する可能性があります。
試験合格率約60〜80%
(2024年度の平均合格率:74.3%)
資格試験公式HPhttps://iryou-shikaku.jp/exam/clark.php
医師事務作業補助者実務能力認定試験の基本情報
参照:全国医療福祉教育協会「医師事務作業補助者」

この資格は、診療記録作成の基本を実践的に学びたい方や、法制度の理解をより深めたい方に適しています。在宅で受験できるため、子育て中や働きながらでも無理なく挑戦できるのも大きな魅力です。

試験勉強の際には、医療福祉情報実務能力協会のHPから公式教材を購入可能なので、確認しておくといいでしょう。

一般社団法人日本病院会の医師事務作業補助者コース

日本病院会が提供する「医師事務作業補助者コース」は、特定の資格が取得できるものではないものの、医師事務作業補助者を配置する際に必要とされる32時間の教育要件に準拠した研修です。

eラーニング形式で提供され、医療法規や電子カルテ、診療補助など、実務に即した内容を幅広く学べます。

修了後は「基礎知識研修修了証明書」が発行され、病院の施設基準の要件にも対応しており、未経験者や業務従事予定の方にも受講可能です。

資格名医師事務作業補助者 基礎知識研修修了証明書
コース名医師事務作業補助者コース
実施団体一般社団法人日本病院会
研修方式eラーニング(オンライン研修・32時間)
募集スケジュール随時受付
研修内容医師法・医療法などの関連法規、医療情報システム、保険診療、医学一般、診断書作成など10項目(全32時間)
受講料30,000円(税込)
修了基準研修全課程を受講し、修了要件を満たすこと
対象者医師事務作業補助業務に従事している、または従事予定の方
公式サイトhttps://www.hospital.or.jp/ishijimu/
医師事務作業補助者におすすめの一般社団法人日本病院会の講座
  • 受講料:30,000円
  • eラーニングで気軽に学べる

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医師事務作業補助者資格取得のメリット

医師事務作業補助者は、未経験からでもスタートしやすい一方で、実際の現場では専門的な知識とスキルが求められます。

そのため、資格を取得しておくことで、業務への理解を深めるとともに、以下のようなメリットが得られます。

ひとつずつ詳しく解説していきます。

就職・転職で有利になる

医師事務作業補助者の資格を取得していることは、就職や転職の場面でアピールポイントになります。

特に医療業界未経験の方にとっては、資格を通じて得た知識やスキルが、仕事への意欲や適性を示す証明となります。また、実務経験者にとっても、専門性の高さを裏付ける材料として、キャリアアップの際に有利となるでしょう。

実際、医師事務の転職活動においては以下のようなケースも少なくありません

医師事務の転職活動のよくある光景
  • 求人に「有資格者優遇」と記載されている
  • 32時間の研修修了者を「歓迎条件」として明記している
  • 面接時に資格を通じた業務理解を評価されやすい

さらに、資格取得の学習経験は、自己PRの材料としても活用でき、実務への理解度をアピールする助けとなるでしょう。

専門知識とスキルを身につけられる

医師事務作業補助者の資格取得に向けた学習は、現場で必要とされる専門知識や実務スキルを体系的に習得できる貴重な機会です。

多くの資格試験では、実際の業務に即したカリキュラムが用意されており、医師の指示のもとで事務作業を的確にこなすための内容が網羅されています。

学習を通じて、以下のような専門知識・スキルを身につけられます。

医師事務作業補助者の資格で身に付くスキル
  • 医療機関で日常的に使用される専門用語の理解
  • 個人情報保護法や医療法規に関する基礎知識
  • 医療保険制度の仕組みや診療報酬制度への理解
  • 診断書・紹介状などの医療文書作成の補助スキル
  • 電子カルテシステムの基本操作や情報の正確な取り扱い

※受験資格・受講講座によって異なります。

これらのスキルを身につけることで、就職後も業務に自信を持って取り組むことができ、即戦力として活躍しやすくなります。

将来性が高い職種で働ける

医師事務作業補助者は、将来性の高い専門職として注目されています。

医師の働き方改革が進められる中、長時間労働の是正や患者中心の医療の質向上が重視されており、その実現には医師の事務作業を支える医師事務の存在が不可欠です。

そのため、現在は医師事務の適切な配置と教育が診療報酬加算の条件のひとつとなっており、今後も病院経営の柱の一つとして扱われる可能性が高いでしょう。

こうした将来性のある職種に早くから関わることは、安定したキャリア形成にもつながります。

特に、医療業界で長く働きたいと考えている方にとっては、医師事務作業補助者は魅力的な選択肢といえるでしょう。

医師事務作業補助者の資格取得の注意点

医師事務作業補助者の資格取得には多くのメリットがありますが、同時に現実的な視点で考慮すべき点もあります。

資格取得の際には、以下の3つの注意点を踏まえて検討することが大切です。

ひとつずつ詳しく解説していきます。

資格を取得しても必ず就職できるわけではない

医師事務作業補助者の資格は、就職や転職活動においてプラスに働くケースが多いですが、資格を持っているからといって必ずしも希望通りの医療機関に就職できるとは限りません。

実際の採用では、以下のような複数の要素が総合的に評価されます。

医師事務作業補助者の採用で評価される主な要素
  • 職務経歴(前職での経験やスキル)
  • コミュニケーション能力や協調性
  • 仕事への熱意・志望動機
  • 実務経験や人柄(求人によっては資格より重視される)

さらに、診療報酬の医師事務作業補助体制加算に対応する32時間研修は、就職後に医療機関が院内研修として実施するケースが多いため、資格取得だけでは即戦力としての優位性につながらないこともあります。

そのため、資格を持っているだけで安心せず、面接対策や志望動機の明確化など、自分の強みを明確に伝える準備が重要です。

資格はあくまでも強みのひとつであり、同等の経験・スキルの応募者がいた場合に有利になる程度と捉えるのが現実的です。

就職前の資格取得は自腹になる

医師事務作業補助者として働く前に資格を取得する場合、その費用は基本的に自己負担であることを理解しておく必要があります。

これは、病院やクリニックが職員の研修にかかる費用を負担するのとは異なり、個人の能力開発と見なされるためです。

一方で、無資格の状態で採用された場合でも、多くの医療機関では厚生労働省が定める「32時間以上の研修」を院内で実施しており、その費用は病院側が負担するのが一般的です。

これは、医師事務作業補助体制加算の施設基準を満たすために必要な対応であり、就職後に研修を受けながらスキルを身につける道も用意されています。

医師事務作業補助者の給与は高くない

医師事務作業補助者の給与水準は、一般的に高いとはいえません。正規雇用だったとしても、年収300~400万円程度にとどまるのが一般的で、

参照:国税庁「平均給与」

また、給与は以下のような要因によって左右されます。

医師事務作業補助者の給与を左右する要因
  • 勤務先の種類(大学病院、一般病院、クリニックなど)
  • 勤務地域
  • 雇用形態(正社員、契約社員、パートなど)
  • 経験年数や保有スキル

経験を積むことで昇給する可能性はあるものの、医療業界全体の報酬体系から見て、高収入を期待するのは難しい職種です。

とはいえ、医師事務作業補助者という仕事には、医療現場を支えるやりがいや、患者さんの役に立つ充実感など、金銭面以外の魅力もあります。

給与面だけにとらわれず、働きやすさや職場の人間関係、将来のキャリアパスなども総合的に見て、仕事選びを進めていくことが大切です。

医師事務作業補助者に関するよくある質問

医師事務作業補助者の資格について、よくある質問をQ&A形式で解説していきます。

未経験でも資格取得は可能ですか?

医療事務や関連業務の経験がない方でも、医師事務作業補助者の資格取得を目指すことは十分に可能です。

資格試験は受験資格に学歴や実務経験を必要としないため、医療事務や事務職が未経験の方でも安心して挑戦できます。

初心者向けの教材や通信講座も充実しており、基礎から学べる環境が整っています。

資格がなくても就職できますか?

医師事務作業補助者として働くために、特定の資格を持っていることが法律で義務付けられているわけではありません。

医療機関によっては、「未経験歓迎」「資格不問」といった条件で求人募集を行っている場合もあります。

ただし、有資格者を優遇されるケースもあるため、資格がある方が採用に有利になる傾向があります。

医師事務作業補助者の求人はどのように探せばいいですか?

医師事務作業補助者の求人は、いくつかの方法で探すことができます。

最も一般的なのは、インターネットの大手求人情報サイトや、医療・福祉分野に特化した専門求人サイトを利用する方法です。

「医師事務作業補助者」「ドクターズクラーク」などのキーワードで検索すると、全国のさまざまな求人情報を見つけられます。

勤務地、雇用形態、未経験可などの条件で絞り込むと、より自分に合った求人を探しやすくなります。

また、地域のハローワークや、希望する医療機関の公式サイトにある採用情報ページを直接確認するのも有効です。

医師事務作業補助者になるには資格の取得が近道

医師事務作業補助者は、医師を支え、医療の質の向上に貢献する重要な職種です。

医師の働き方改革や高齢化社会の進展、診療報酬制度の後押しといった背景から、今後も需要の高まりが期待されており、将来性のある仕事のひとつといえるでしょう。

医師事務としてキャリアアップを目指す上では、専門知識とスキルを証明できる「資格の取得」が、確実なステップとなります。

>医師事務作業補助者のおすすめ資格は本記事のこちらで解説

本記事で紹介した医師事務作業補助者資格の選び方おすすめ資格を参考に、自分に合った資格を見極め、計画的に学習を進めていきましょう。

>医師事務作業補助者がきついと言われる理由を解説

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